こんにちは🌬️
獣医師の日野です。
今回は、年末年始に多い疾患をご紹介致します。
みなさん、なんだと思いますか⁉️
それは、誤食🙅🏻♂️🙅🏻♀️です
年末年始は、お家のお掃除に、美味しいお食事、会社や学校もお休みになり、家族がお家にいる時間も増える方は多いと思います。
それと同時に、もともと誤食癖がある子や、若齢のわんちゃん🐶ねこちゃん🐱には、誘惑も増える時期です。
異物には、問題になるものと、そうではないものがあります。
問題になるもの <その1>
☠️中毒物
(チョコレート、ぶどう、人体薬、キシリトール、アロマオイル(猫)、ゆりなどの植物(猫)など)
中毒物を摂取してしまった場合、場合によっては、急性腎障害やけいれんなど起こす可能性もあるので、すぐにご相談ください。
治療法
静脈点滴(毒物の希釈や臓器障害を保護するため)
胃洗浄 👈🏻内視鏡の出番!
摂取した量や時間によっては、毒物が吸収される前に胃から排出できる方法もあります。
その場合は、内視鏡を使い、消化管内精査と胃洗浄を行います。
問題になるもの <その2>
⚽️おもちゃ
(ゴム製、スポンジ製、布製、プラスチック製など、大きさにもよる)
🧩ペットシーツやジョイントマットなど
🧶紐状のもの
🔩金属
🔋電池など
治療法
催吐処置(お薬を使って嘔吐を誘発する)
内視鏡による摘出
誤食したけれども問題にならない場合は、粉々にしている、少量しか食べていない、などのケースがあります。
食べてしまった物や、身体の大きさ(消化管の太さ)によっても、早急に対応した方が良い物と、便で排泄されるのを待っても大丈夫と思われる物に分かれます。
まずは、「食べちゃったんですけど、これって大丈夫ですか?」
と、お問い合わせください。
こちらは先日、内視鏡を実施した際の写真です。
こちらの症例では、おもちゃを食べてしまったかも…しれない…(極めて詰まりそうなもの)
ということで、飼い主様とご相談した結果、確認のために内視鏡を行いました。
内視鏡は、口腔内→食道→胃→十二指腸まで観察することができ、異物の除去や、開腹をせずに生検(粘膜を取り病理検査を行う)ことが可能です。
内視鏡の導入により、可能な処置が増え、武相動物病院もパワーアップしました💪🏻
もちろん、誤食しないことが理想ではありますが、万が一のトラブルの際は、いつでもお問合せください☎️
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