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ペットのからだ

執筆者の写真: 武相動物病院グループ武相動物病院グループ

更新日:2023年8月15日

こんにちは

武相動物病院 獣医師の中村です🦒




今回は動物の臓器に関してです

動物病院で診察を受けて

あれ?どこが悪いっていわれたんだっけ?

肝臓?腎臓?いや心臓か?

そんなことありますよね。🤔






私も別分野、例えば車の故障であったりパソコンの不具合などで専門家に教えてもらっても、どこが悪くなっているのか家に帰るまでにわからなくなる自信があります👍笑



なので今回はざっくりフワッと解剖学からすすめていこうと思います❗️






咽頭(いんとう):咽頭とは鼻の奥から食道に至るまでの食物や気管への空気の通り道で、そのうしろの喉頭(こうとう)で気管と咽頭を分けています。鼻や口から取り込まれた空気は気管へ、飲食物は食道へと振り分けられます。



:空気中の酸素をからだに取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を外に出す働きをしています。鼻や口から吸い込んだ空気は喉頭を通り、気管に入ります。気管は左右に分かれて気管支となり、気管支はさらに細かく分かれて、その先にある肺胞というブドウの房のような袋で血液中の酸素と二酸化炭素を交換します。





心臓:横隔膜より前(胸腔内)にあり全身に血液を送るポンプのような働きをする臓器です。各臓器中に酸素と栄養素が供給することにより生命を維持します。心臓はきれいな血液を全身へ送り、汚れた血液を回収して肺に送ります。 右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分けられています。




肝臓私たちが摂取した物質や代謝の際に生じた、体に有害な物質を毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排泄するという解毒作用を持っています。また糖質・脂質・タンパク質などの体に必要なエネルギーを作る場所でもあります。



膵臓:膵臓は食べ物を消化する膵液を作り、胃のすぐあと、最初の腸である十二指腸に送り出す働きをしています。 また血液中の糖分の量を調節するインスリンなどのホルモンを作り、血液の中に送り出す働きもしています。



:食道と腸をつないでいる袋状の臓器で、食べたものを貯めておいて、食べたものを物理的な動きと胃酸によって化学的に消化し、消化された食べものを少しずつ腸に送り出す働きをしています。入口を噴門(ふんもん)、出口を幽門(ゆうもん)といいます。



小腸:十二指腸(じゅうにしちょう)・空腸(くうちょう)・回腸(かいちょう)から成り立ち、胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、栄養素を吸収する働きをしています。小腸の粘膜には、腸絨毛(ちょうじゅうもう)という無数の突起があり、水分、糖分、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどほぼ全ての成分が絨毛を通って腸の中の血管に入ることで栄養を吸収します。



大腸:盲腸(もうちょう)、結腸(けっちょう)、直腸(ちょくちょう)から成り立っていて、大腸は、水分やミネラルを吸収し、便を作る働きをしています。年齢や食事内容などにより差がありますが、一般的には胃袋で2時間、小腸で1時間ほどかかって消化され、大腸で水分が吸収され便となり、食べ物が口に入ってから便として体外に排泄されるまでおよそ12-24時間と言われています。



肛門:排便・排ガスを行う消化管の出口です。肛門括約筋により普段は閉じています。また肛門の左右(時計でいう4時と8時の方向)には肛門嚢(腺)がありこの中に臭いの強い分泌物が入っています。

通常うんちを出す時に肛門腺が圧迫されてうんちと一緒ににこの分泌物が排泄されます。



脾臓:脾臓は、リンパ球と呼ばれる白血球を作り感染に対する防御を担う白脾髄(はくひずい)と微生物を消化する食細胞という白血球によって不純物を取り除いたり、赤血球の状態を監視し、古くなったり、傷ついたりして正常に機能しなくなった赤血球を破壊して血液をきれいに保つ赤脾髄(せきひずい)の2つの構造からできています。





腎臓:老廃物や余分な水分、塩分などをおしっことして排泄することで、体内の水分量やナトリウムやカリウムなどのイオンのバランスを維持したり、pH(ペーハー)と呼ばれる血液の酸性・アルカリ性調節機構を維持したりすることで体内を常に最適な環境に整えています。



尿管:上側は腎臓、下側は膀胱につながっている管で腎臓で作られた尿は、重力だけでなく尿管の緩やかなぜん動運動(波打つような動き)によって、少量ずつ膀胱に送られていきます。左右それぞれの尿管は膀胱壁の開口部へと通じていますが、尿が尿管に逆流するのを防ぐため、この開口部は膀胱の収縮時に自然に閉じるようにできています。



膀胱:袋状の臓器で伸縮性のある筋肉でできています。尿管を通って流れてきた尿は膀胱の中に貯まります。

膀胱は貯まっている尿の量によって少しずつ膨らみ、膀胱がいっぱいになると、排尿が必要である信号が脳に送られます。尿道括約筋が開くことにより、尿が膀胱から出口への連絡路である尿道へ流れ出ることで排尿します。



精巣:精巣(もしくは睾丸とも呼ばれます。)は、男性ホルモンを作る働きと精子を作る働きを担う臓器です。副腎という臓器から指令を受けて男性ホルモンと精子を作ります。陰嚢とは精巣を包む袋のことを呼びます。潜在精巣は精巣が陰嚢に降りきらず、鼠径部や腹腔内に精巣が残っている状態のことです。



前立腺:前立腺の働きについてはまだわかっていないことが多くありますが、わかっている働きとしては、前立腺液を分泌することで、前立腺液は、精液の一部となり、精子を保護したり、精子に栄養を与えるとともに、その運動機能を助ける役割を果たしています。






卵巣:卵巣は子宮の左右に1つずつ存在し、卵子の生成、成熟、排卵を行う生殖器官であるとともに女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を分泌することにより女の子らしい身体をつくる内分泌器官です。



子宮:子宮は女の子の腹腔内(膀胱の背中側)にある子どもを育てるためのY字型の臓器であり、左右に分かれている子宮体部と出口に近づくにつれている1つになって膣へとつながる子宮頸部からなり、妊娠中は通常この子宮体部にて受精卵が成長し、子宮頸部、膣を通って膣の出口である膣口から出産します。






いかがだったでしょうか!?

各臓器や臓器の分類ごとの解説は後ほど作成予定ですので、楽しみにお待ちください🐱

聞きたいこと、知りたいことがあれば、ブログのテーマとして出来る限りご対応させて頂きたいと思いますので、随時募集中です❗️

いつでもコメント頂ければ嬉しいです✨


これからも、武相動物病院をよろしくお願い致します!


HAVE A GOOD LIFE👆

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