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  • 執筆者の写真武相動物病院グループ

潜在精巣(摘出術)について

更新日:2023年8月13日


潜在精巣とは:

精巣が適切な時期に陰嚢へ下降せず、お腹の中や鼠径部(後肢の付け根の皮膚の部分)に留まってしまう状態で、「陰睾」、「停留睾丸」、「腹腔内精巣」などとも呼ばれます。


診断:

生後半年を過ぎた時期に陰嚢を触ってみても2つなければ潜在精巣を疑います。

またエコー検査により、皮下や腹腔内の精巣を確認できます。


きちんとした位置に精巣がないと、陰嚢内よりも温度が高い状態にあるため、

精子が発育しない

精巣腫瘍の発生頻度が上がると考えられています。



治療:

精巣腫瘍の予防として、潜在精巣を摘出する手術を行います。

中年齢を過ぎると精巣が腫瘍化するリスクが高まるので、若齢の時の手術をお勧めしています。


その他にも、潜在精巣があることで

・異常発情(精巣の痛みが関与すると言われています。)

・繁殖能力の低下(潜在精巣は遺伝性疾患ですので、倫理的にも繁殖には推奨しません。)


病気の予防目的・生理的ストレスを含む問題行動の抑制目的・避妊目的(望まない繁殖抑制・ドッグランでのマナー)から、メリットが多いと考えています。



実際の症例:

6ヶ月トイプードル、両側潜在精巣


上の写真で本来のあるべき場所(陰嚢内)に精巣がないのが分かるかと思います。

事前のエコー検査で腹腔内にあることは把握しておりましたので、手術で摘出となりました。



写真のように1箇所の傷から無事に両側摘出できました。


猫では極めて稀ですが

犬ではよくみかけるので、お困りのかたはご相談下さい。


ご相談やセカンドオピニオンにも対応しておりますので、当院までお越しください。

※当院は予約制となっております。事前にご連絡頂きますようにお願いいたします。

※医療関係者様からの手術の依頼、相談等も受け付けております。



武相動物病院 獣医師 岩屋大志郎


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