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  • 執筆者の写真武相動物病院グループ

慢性腎臓病について

更新日:2023年8月15日

こんにちは。

看護師の佐々木です🐢


今回は腎不全についてお話をしていきます❗️



以前も解剖学についてお話をしましたが、腎臓は体の中でどんなはたらきをしているのか復習をしていきましょう💡


①体内の不要になった老廃物や毒素を尿として排泄する

②血圧を調整する

③体内のイオンバランスを保つ

④ホルモンをつくる


以上が主なはたらきとなります。

腎臓は体の中でとても大切なはたらきを担っていることが分かりますね!


腎不全とは、この腎臓がなにかしらの原因でダメージを受け、十分に機能しなくなる状態の事をいいます。


この病気は1度患ってしまうと、基本的に完治することはありません。上手に付き合いながら進行を遅らせていくような処置をとります。

腎不全には急性腎障害と慢性腎臓病の2種類があります。


まず急性腎障害は、腎臓に血流が回らなくなったり、尿路結石が詰まったりすることで引き起こります。基本的に数時間で急激に状態が悪化する為、死亡するリスクが高いのがこの急性腎障害の特徴です。

おしっこが一日出ていないなら、一度病院で受診しましょう❗️


対して慢性腎臓病は、糸球体腎炎、腎盂腎炎などの腎疾患などが原因で引き起こります。


慢性腎不全は病期により重症度が異なります。



・ステージ1


基本的に無症状で、血液検査でも異常は見られないことが多く、尿検査やエコー検査で異常が認められることもある。


・ステージ2


軽度の食欲不振、多飲多尿、体重減少、軽度の貧血などの症状が起こりますが、明確に症状が出ないこともある。


・ステージ3


この時点で腎臓の機能の大半が失われており、体外に老廃物や毒素を排出できなくな

っているため、尿毒症を発症し始めます。食欲低下、体重減少、貧血、運動性低下、嘔吐、多尿ないし乏尿などの症状も出てくる。


・ステージ4


重篤な症状がでてきて、積極的な治療なしでは、生命維持がむずかしくなる。

腎不全は基本的に完治はしません。腎不全の治療は、体内に蓄積した老廃物や毒素を対外へ排出すること、そして腎臓への負担を減らし進行を緩やかにすることが主体になります。


具体的には、


・点滴

点滴で積極的に体内に水分を入れ、脱水の予防と、尿量を増やすことで、体内の老廃物と毒素の排出を促す。


・食事療法

体内に毒素を蓄積させないために、タンパク質・ナトリウム・リン等を制限したり、サプリメントを併用することもある。

・内科療法

腎不全に対する薬と一緒に食欲増進剤や吸着剤を使いコントロールする。


などの治療法があります。


最後になりますが、

腎不全は気づいた時にはもう後戻りができない程進行してしまっている事が非常に多いです。

なので、一日おしっこが出なかったり、いつもと様子が違うなと感じたら、病院で検査をしましょう。


定期的な検査が早期発見、早期治療に繋がります😌



動物たちと飼い主様との距離を縮め、色々な事を共有できればと始めたブログですが、今後も少しづつ継続していきたいと考えています💡


聞きたいこと、知りたいことがあれば、ブログのテーマとして出来る限りご対応させて頂きたいと思いますので、随時募集中です!

いつでもコメント頂ければ嬉しいです✨


これからも、武相動物病院をよろしくお願い致します‼️


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