適応:
腫瘍でなければ基本的には内科的な治療でのコントロールを目指しますが、内科的な治療では限界の場合は手術を考慮します。適応は、眼球内腫瘍や、視覚消失した緑内障で痛みのコントロールの難しい場合、牛眼(眼球の突出した眼)などが適応となる。
治療:
腫瘍摘出や動物の痛みの緩和や転移を防ぐ為の完全切除を目的として手術を行います。
手術手技は、眼球と周辺組織を切除します。
術後の美容的な面を考慮してシリコンボールの挿入も行っています。
片側のみの眼球摘出であれば、日常生活は問題なく送れるのでご安心ください。
実際の症例:
13歳のラブラドール ・レトリーバー
眼球内に虹彩部に腫瘤の確認、充血、眼圧の上昇(35mmHg)などから、眼球摘出手術の依頼により当院を受診しました。
外部所見⬇︎
Echo画像⬇︎(眼球内の腫瘤が確認できます)
手術方法:
上記写真のように眼球を摘出し、その部分にシリコンボールを埋め込みます。
手術後のお写真です⬇︎
それから2週間後の抜糸時にはこのようになりました⬇︎
病理検査の結果:摘出した腫瘤は悪性黒色腫(メラノーマ)というものでした。
転移の可能性もあるので、引き続きの経過観察を行なっています。
ご相談やセカンドオピニオンにも対応しておりますので、当院までお越しください。
※当院は予約制となっております。事前にご連絡頂きますようにお願いいたします。
※医療関係者様からの手術の依頼、相談等も受け付けております。
武相動物病院 獣医師 岩屋大志郎
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