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  • 執筆者の写真武相動物病院グループ

犬猫の腸活について

更新日:8月15日

人でも近年腸内細菌の重要性がクローズアップされていますが、わんちゃん猫ちゃんの腸内細菌についての研究も活発になっています。腸内には多種多様の数百兆個の細菌が存在し、これらがお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

そしてこの腸内フローラの乱れがアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や大腸癌に代表される腫瘍疾患に関与しているということが分かってきています。それもその筈、免疫を担当する細胞や抗体の70%は腸に存在するのです。その免疫細胞を調整するのが、腸内細菌叢です。


ここ最近は皮膚科の専門医が皮膚の治療の為に腸活サプリを開発したりもしています。



そんな腸内フローラを整えるためには以下の3つが重要です


①良い菌を摂取する(プロバイオティクス)

②良い菌を育てる(プレバイオティクス)

③良い菌の邪魔をしない




人の腸内善玉菌の主役はビフィズス菌ですが、犬には犬の、猫には猫の乳酸菌です!

その乳酸菌の中でもパラカゼイ菌、プランタラム菌などが非常に相性が良いという事が分かってきました。


良い菌を育てるには腸内細菌の餌になるオリゴ糖(ケストースが犬との相性が良い)や食物繊維が良いと言われています。これらは元々の腸内細菌の餌のようなイメージで、既にいるものを鍛え上げていく感じです。

乱れた生活環境も腸内環境を悪くすると言われているので、規則正しい生活も腸内環境を整えるためにはとても重要ですね。


良い菌の働きを邪魔しないのも大切です。

むやみやたらと抗菌薬を投与すると①②が殆ど無駄になってしまいます。

また悪い口腔内細菌が多いとその菌たちが腸の方へ移行したり、皮膚を舐めることによって皮膚へ移行して皮膚炎の原因となります。口腔内のお手入れをしっかりすることも腸内環境にとってはとても重要なんです。



これら①〜③を意識して腸内フローラを整えることにより

以下の病気を薬なしでコントロールできる可能性が示唆されています。


・アトピー性皮膚炎

・アレルギー性皮膚炎

・尋常性ざ瘡(ニキビ)

・膿皮症

・自己免疫性皮膚疾患



現在、アトピー性皮膚炎の治療ではステロイドやアポキルといった痒みや炎症を抑える薬を使用するのが一般的です。薬を使うことが必要な場合もありますが、乳酸菌やオリゴ糖などを使い「腸活」をすることで元々使っていたお薬を減らしたり、やめたりできる可能性があります。(近い将来、昔は薬を使ってたんだよと話せる病気にしたいです。)

腸活による体質を改善していく治療は効果が出るまで時間がかかることもありますが、当院ではこういった薬に頼らない治療にも取り組んでいますのでいつでもご相談ください。




武相動物病院 獣医師 岩屋大志郎



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