武相動物病院グループ2023年7月12日2 分歯・口腔疾患唾液腺嚢胞(摘出術)について唾液腺嚢胞とは 犬の唾液は、耳下腺、頬骨腺、下顎腺、舌下腺などの大唾液腺と、軟口蓋、唇、舌、頬に散在している小唾液腺より分泌されています。唾液腺嚢胞は大唾液腺導管の閉塞や裂開により、唾液が皮下組織に漏出し貯留して発症します。舌下腺によるものが最も多く、ガマ腫と呼ばれることもありま
武相動物病院グループ2023年7月11日3 分皮膚・耳疾患皮膚の肥満細胞腫について肥満細胞腫とは 皮膚や皮下に多くみられる悪性の腫瘍です。同じ肥満細胞腫でも、手術で根治が狙える悪性度の低いものから、急激に進行する悪性度の高いものまで、かなりのバリエーションがあり、腫瘍の悪性度により治療法もさまざまです。
武相動物病院グループ2023年7月10日3 分歯・口腔疾患歯石除去に抗生剤って必要?武相動物病院では、歯石除去や抜歯の際に術前・術後にクリンダマイシン(CLM)という抗生剤を使用しております。この記事では、そのCLMの特性と、我々がどのように使用しているかについて詳しく解説します。
武相動物病院グループ2023年7月5日2 分呼吸器・胸腔疾患麻酔外科学会での発表 猫の漏汁胸に対して外科的矯正を行なった13例漏斗胸に関してもそのように優秀な手術方法がないか。それを調べた研究でもあります。 そもそも漏斗胸自体、症例数が少ない(生後直ぐに亡くなる、売りに出されないなど)為、手術の機会も少なく充分な治療法の検討が少ないのです。そのような中でも過去に行った13例の症例から、2つの手術方法のメ
武相動物病院グループ2023年7月5日5 分鎮静・全身麻酔本当は怖くない鎮静剤多くの誤解を持ったまま使用することを恐れる大きな理由は、鎮静剤についての知識が不足しているからではないでしょうか。 今回は、飼い主の皆さんが鎮静剤について理解し、ペットの診療プロセスに関する不安を和らげる方法についてお話ししたいと思います。
武相動物病院グループ2023年7月2日2 分外科手術猫の橈尺骨骨折整復術についてそして今回は猫の骨折について 猫の場合、骨折のほとんどが高所からの落下です。ビルの高層階から落ちた際に着地の衝撃で折れるようです。腕が折れるだけで済むところがネコちゃんの凄いところでもありますね。 私は今まで最高8階の高さから落下して、骨折もしなかった猫を見たことがあります。
武相動物病院グループ2023年5月27日1 分骨・関節疾患若齢期恥骨結合癒合術について(JPS:Juvenile Pubic)股関節形成不全に対する予防的外科手術の選択肢の1つです。 主に大型犬の成長期(生後3−4ヶ月齢)までに実施する手術であり、将来的なDI値(股関節の緩みの評価値)を低くすることが期待されている。
武相動物病院グループ2023年5月13日2 分消化器疾患腸重積(解除術)について今回は特に若い犬で多い腸重積についてご説明したいと思います。 犬や猫の体調不良の中で大きく占めるのが下痢や吐き気です。ほとんどの場合は一過性で終わってしまうのですが、まれになかなか治らず、急速に衰弱していくこともあります。 こういったなかなか治らない下痢や吐き気の一つに腸重積とい
武相動物病院グループ2023年5月13日4 分神経・筋疾患椎間板ヘルニア(手術について)椎間板ヘルニアの話しの前に、脊髄と椎間板の話をします。脊髄は脳からの指令を伝えるために脊椎(背骨)のなかの空間(脊柱管)を通っています。犬の脊椎(背骨)は頸椎が7本、胸椎が13本、腰椎が7本の合計27本からできています。これらそれぞれの脊椎の間には椎間板があります。椎間板はその中